「トイレの神様」と言う歌がありますが、トイレにいる神様は世界で様々です。
日本神話では美しい女神様で、仏教では世の中の汚いものを全て焼き尽くす明王様で、沖縄神話でも美しい女神様です。アイヌ神話では盲目の恥ずかしがり屋の神様の陽です。
このように、美しい女神様がトイレの神様であることが多いことからか、昔からトイレをきれいに掃除するときれいなお顔の子どもが生まれてくると言われていたのですね。
業績のよい会社の社長さんが毎朝トイレ掃除している話しを度々聞きますが、トイレはわたしたちにとってなくてはならない場所です。生存に関わっている場所ですから、非常事態の場合に、優先して確保される場所でもあります。
このわたしたちにとってなくてはならない場所を掃除することは、自分にとっての重要なことを大事にすることと同じになるしょう。
また、わたしたちにとっては必要ではなくなった物を手離す時に、受け取ってくれる場所として、そこに感謝の気持ちが生まれます。みんなが嫌がることを引き受けてくれる場所で、そこを守る役目として引き受けてくださる存在がいることへの感謝と謙虚さを忘れることが無いようにということも、社長さんがトイレを掃除する理由の1つでもあるのでしょう。
そして、キッチンのシンクやトイレ、床など何でもよいのですが、何かを磨く行為は、集中している状態になり瞑想と同じような経験をしていることになります。ですから、意識を内側に向けることになり、既にあるものを大切にして、足りないものを外に求める欠乏感を埋める行為を繰り返す人などには特に必要な行為で、その連鎖を止めることが出来ます。
過去にアルコール中毒であった、ある方も、施設に入所中に自分の弱さから逃げずに自分の内面と向き合い外側に意識が向きそうになると施設内のキッチンのシンクを磨いたそうで、退所する時には、施設中のシンクがとてもきれいに磨かれていたそうです。
あなたが磨いたその場所には、あなたが集中している(無になっているあなた本来の)あなたの周波数・エネルギーが記憶されます。それは、あなた自身を守ることになります。その周波数・エネルギーに合わないエネルギーはその場所には惹かれないからです。
普段、あなたが過ごす部屋には、あなたがズレた状態やネガティブな状態も記憶され、それは日々行われ蓄積しますから、拭き掃除をするとその周波数・エネルギーが消されてスッキリするのです。目に見えませんが、雰囲気としてしっかり感じ取っています。
また、掃除をしたという達成感も加わります。
何かひらめくときは、お風呂に入っていたりトイレに入っている時が多いのも、浄化されてリセットされ、わたしたちの身体がホッとして緩んでいる時だからです。
余計なことを考えて思考に振り回されそうなとき、落ち込んだりネガティブになったとき、不安になったときこそ、トイレの掃除や磨く掃除をしましょう。
瞑想すると思考に余計に意識が行きやすくなる場合もありますが、何か行為を伴った集中状態は、瞑想よりもより無の状態になりやすくなります。
そして、ありのままの自分を許す(受け入れる)ことになるので、自己肯定感を上げることにも繋がります。
内面がスッキリするだけでなく、家もすっきりしますので一石二鳥のお掃除です。
理由が分からない内側がモヤモヤする時や不安になる時は、トイレ掃除や磨くお掃除をしてみると良いかも。
そして、トイレ掃除は、わたしたちに謙虚さと感謝の氣持ちを持つことを思い出させてくれます。