人生の大きな岐路だけでなく、日常の中のちょっとしたことでも
効率や先のことを考えているうちに、目の前の忙しさに流されて、
考えていることの行動を後回しにしてしまうことありませんか?
そして、後回しにして行動しなかった自分を責めて、
何かをしながらも、いつも『あれをしなければ』と
心ここに在らずの状態で、先延ばしにしていることを
考えながら、目の前のことをこなす毎日。
そうしているうちに、それが日常になって、
繰り返しのパターンを過ごすなかで、
目の前のことに追われながら、思考は先延ばしにしている何かを考え続けていて
エネルギー漏れのような状態になり、動く気力がなくなっていきます。
また、この思考パターンは、ポジティブに作用していくことはほとんどないのですよね。
思考パターンだけでなく、考えている内容そのものが、
ネガティブな方向を向いて不安になっていたり心配性の傾向も。
結果、タイミングがずれてチャンスを逃したり、
変わりたいのに変われないという状況を自分で創りだしたり。
だからと言って、思ったら即行動というのも危険で、
何事もバランスが必要ですね。
考えるというよりも情報を分析し現状把握する思考と
自分の内側の感覚(直感含め)との整合が必要になります。
この考えすぎる傾向のある方に見られる経験として、
子供のころから、親、教師、周りの大人などに、
「~ しなさい!」
「~ したらダメ!」
「 失敗しないように、先をよく考えて!」
って、言われて育てられてきて、反発しながらも言うことを聞いてきた人が多いのです。
または、読んできた書籍に書かれてきたことかもしれません。
過去に心理実験のTV放送がありました。
Aグループ
「この場所から、あのテーブルに置かれている水の入ったカップを取りに行ってください」
「ただし、その動きが間違っている場合は、ブザーが鳴ります。」
Bグループ
「この場所から、あのテーブルに置かれている水の入ったカップを取りに行ってください」
「そのときに、その動きが正しい場合は、ブザーが鳴ります。」
実験者は、被験者が動くたびにブザーを鳴らします。
この2グループ、どちらがテーブルの水を取りに行けた人が多いかというと、
結果は、Bグループの正しい行動の場合はブザーが鳴る方でした。
Aの間違ったらブザーが鳴るグループの参加者は、
「『ブザーが鳴らないように』と思ったら、どう行動していいかわからなくなった。
動けなくなって、止まってしまった。」と、話しをしていました。
Bの正しい行動の場合にブザーがなるグループの参加者は
「ブザーがどこでなるのか探すのが楽しくて、探るために色々と動いているうちに
テーブルまでたどり着いた」とのこと。
子供のころに「~しなさい!」「~したらダメ!」「失敗しないように、先をよく考えて!」
と、言われてきた人はAグループと同じ状況ということです。
行動の制限をされ動きが取れにくいうえに、失敗は許されない刷り込みがなされていますから、
目標やしたいことはあるのに、動けない状況になってしまっています。
では、どうしたらいいの?
長くなったので続きは明日へ。