継続は力なりと言う言葉ありますが、継続できる質の人と、新しいものに興味が移り易い質の人がいます。どちらが良いという訳ではなく、それぞれに良さがあります。
継続できる質の場合、研究家タイプで探究することが好きな人や、自分の価値観と優先順位の高いものがはっきりしていてそれに時間を使いたから他のものは同じで構わないという傾向などが見られます。
本や映像や音楽、料理などどんなものでも良いのですが、同じ作品を読み続ける、観つづける、聞き続ける、作り続けるなど、続けることでその時の感じ方や作品の出来の違いなど、発見や氣づきが起こります。その繰り返しにより、自分自身をベストな状態に維持することや成長することが出来ます。
日々変化し続けるなかで同じ状態を維持するということは、同じことを繰り返しているようですが実際に取り組んでいる内容やそこに観ているものは同じではなく大きな変化が起こっています。
大局的に観ると維持と言う状態になりますが、その内容には様々な変化が見られます。
また、新しいものに次々と興味が湧き、継続することは苦手と感じる質の場合、好奇心旺盛で新しいものにどんどんチャレンジしていくことが出来る人で、自分が好きなことはどのようなことなのかを見つけるのが上手とも言えます。また、こだわりが少なく、自分が楽しいと感じられるものや好き、心地よいと感じられるものと言うような感覚的なことを基準にしている傾向が見られます。
感性を基準にしているので、自由で個性的な表現をすることが出来る質があります。
そして、本当に好きと感じることが出来るものが見つかれば、そのことに関することであれば継続することもしやすくなります。ただし、継続するには、その日の気分や状態によって、自分が楽しく興味を持って取り組めるように少し工夫する必要はあります。
続けることも才能ですが、今まで色々なことを継続できなかったと感じる場合は、楽しむ工夫が足りなかっただけかもしれません。
そして、継続することで見えてくるものは、わたしたち自身の成長です。
また、技術的にも成長しますし、情熱と時間と思いの集結した結果はあなたの宝となり財産となり智恵となります。
継続して維持しているようでも変化していますし、継続することが出来ない人も変化して成長しています。ただ、その持つ質によって、どのように成長していくかが違っています。
どちらの質にしても、取り組み始めた時はそのことに興味があった好きだったと言うことに変わりはありません。
そして、継続していくことを楽しめているかどうか、そこにどのくらいの情熱を持って取り組んでいるかが違いを作ります。
あなたが経験していることは、何かの必要性があって経験していて、それが何のためなのかは分からなくても、分かる時が来ることを知っていれば、それは情熱や信念に変換できます。
やがて、続けていたことが、終わりを迎えることも有るでしょう。
でも、その時にはあなたの中では何か答えを見つけることが出来て、次に進むための転換期である可能性があります。
そして、その変化はあなたの中で感じることが出来ます。
その時は、自分が成長した証とあなた自身を褒めましょう。