精神福祉交流センターでのヨーガクラス、3か月目に入りました。
参加者の方の慣れもありますが随分と呼吸と動作のコントロールが出来るようになっているのがわかります。
通常、不随意神経である自律神経が司っていますから、呼吸は無意識に自動的に行われています。その自律神経でコントロールされている呼吸ですが、自分の意思で随意神経系に指令をだして変化させることが出来ます。
この、切り替えを使って、ヨーガ療法を行っているのですが、その際に声を出します。
これは、インストラクターが参加者の状態を知るための目安にもなるのですが、声をだすことで意識を内側に向けやすくなることと、自分の声の変化を自分で感じることで自分の状態を知ることができます。
病気で力が出ない時、声が出せなくなります。
声を出す時、お腹や喉など内側の筋肉をかなり使っていることに元気がなくなったときに氣がつきます。
そして、緊張して変に体に力が入っている時は、声が上ずったり喉から上だけの力で声がでていたりすることをあなたも経験しているでしょう。
声は、わたしたちのエネルギーの状態を教えてくれます。
胸が開いていなくて、呼吸が浅い時は、吐く息の量が少なくなりますから、声も小さく長さも短くなりがちです。
リラックスして体の余分な力が抜けているような状態では、体の内側全体に声が響き、少し低めの良く響く声になります。
もともとのエネルギー量が少ない人は、細い声とかも表現されますね。
腹が据わっている人など、腹の底から声が出るような太い声とも表現されます。
元氣でパワフルな人は、声も大きく話すスピードも速い人が多く見受けられます。
声は波長・周波数があるので、声の調子が良い時は、状態が良い時とも言えるでしょう。
自分の声を意識して自分自身の内側でどのように響いているのか感じてみましょう。
肉体的にも精神的にも何か浄化が必要な時は咳が出たりしますし、相手に伝えることが必要なことを言わずに我慢して飲み込んでいる時には、喉の調子が悪くなりやすくなります。中医学では、氣の状態や流れとして喉のつまりも診断の時には使うようです。
腹式呼吸を行った発声は、空気を体内に沢山取り込むことが出来ますし、吐く息を吸う息の長さよりも2倍くらいの長さで吐き出すことで、脳の活動を落ち着かせて副交感神
経を優位にすることが出来ます。
寝つきが悪い方や、浅い眠りになりがちな方は、眠る前に横になった状態で腹式呼吸でゆっくりと息を吐き出すことを2・3回繰り返すだけでも良いでしょう。
体の力が吐く息とともに抜けていくのを感じてみましょう。
また、恐怖や痛みなどのストレスを感じている時は、大きな声に出して叫ぶことで軽減されることが実験で検証されています。
我慢するより外に出した方が体に優しいのですね。
普段、無意識にしている呼吸ですが、時々、呼吸の深さを感じてみて2・3回で良いので深い腹式呼吸を行いましょう。
そして、声が自分の体の内側にどのように響いているのか、感じられるか、意識してみましょう。力が入っている時は、吐く息とともに余分な力をぬいて、リラックスしてみましょう。