就職や会いたい人に紹介して頂くとなったとき、人脈があった方が有利になったり、仕事でも次につながったりするので人脈は広い方が良いので、いかに人脈を築くかということがビジネス書などではよく書かれています。
でも、この人脈も善し悪しなのです。
確かに、紹介ということで優遇して頂いたり、信頼できる人に紹介頂いたので安心して話しを進めることができ、上手く合意できた場合はよいのですが、そうではない場合、就職先で何かトラブルがあったとか、実際の自分のイメージと違い、先方と合意できなかったと言った場合など、相手にも紹介してくださった方にもご迷惑をかけることにったり気遣いが必要になったりします。
そして、自分がすることに対して、責任も大きくなり負担になります。
自分自身を信頼して自由にやってみたいとか、普段から配慮することが出来て氣を遣うことが多い質の人の場合、関係性を築くまでは大変ではありますが、誰かの紹介という形ではなく自力で道を切り開いた方が楽だったりします。
その方が仕事などの本当に必要な部分に集中して働きかけることが出来るのです。
いざという時、人脈が必要なこともあるので、全くないよりはあった方が良いですが、人脈が無いからダメということではありません。
人脈が無い分、自分の責任において自由に関わることに集中できるので、敢えて多くの人脈を築かないといけないということではないのです。
1つのことに関わる人が多くなればなるほど、まとめることにエネルギーが必要になりますし、各個人の価値観もありそれらに捉われるとかえって動きが取れなくなることにもなります。
就職の際には、経験者優遇という文言も目にしますが、経験も多ければよいということでもありません。
仕事内容によっては人生経験が豊富な人の方が適している内容の仕事もありますが、これも先の人脈と同じように、過去の経験が足かせになって、新しい発想をすることが難しかったり、過去の経験からくる思い込みによって行動範囲が狭められる可能性もあります。
職種や仕事の内容により、経験はない方が自由な発想ができて有利なこともあります。
もし、何かをしたいと思ったものが、国家資格など何か資格が必要な場合は取得する必要がありますが、では、資格を何も持っていないから仕事が出来ないということはありません。
今は、日常生活の困った状況を助ける「なんでも屋さん」とか、話し相手になる仕事や代わりに順番待ちなどをする代行業のようなものまで、資格を持っていなくても出来ることも沢山あります。
わたしたちは、資格だけでなく、何かを持っていないから何かが出来ないというような思い込みに捉われていることが多いものです。
しがらみや捉われから自由でいるためには、持っていない方が楽で居やすいのです。
何事もバランスですから、多ければよいということでもなく、ないとダメというものでもありません。
もし、どうしても必要なのであれば必要な対応をすればよいだけで、自分の思い込みであなたの可能性を狭めないようにしましょう。