わたしたちが経験する出会いは、シンクロニシティ(偶然の必然)でもあり、何かが共鳴していることがあります。
共鳴している部分をその人の中に観ることができ、自分を知る機会となります。
だからと言って、あなたが観たものそのものとあなたがしていることが同じ、と言うことではなく、そこにある質・本質の部分が共鳴しているということです。
そして、そのことに氣がつくことを通して変化し成長していくことをわたしたちは日々繰り返しています。
クライエントがコンサルタント・セラピストを選ぶことが出来るとき、クライエントとコンサルタント・セラピストも共鳴しています。
クライエントは、自分自身に何らかの必要性があって、何かに惹かれてコンサルタント・セラピストを選んでいます。
ですから、人に紹介されても、その人にとっては合うかもしれないけれど、自分には合わなかったり、惹かれなかったりということも勿論起こります。でも、この選択が出来るということは、ちゃんと本当は自分自身を持っているということなんです。それが、ある状況下では混乱して自分自身を見失っていて、それを落ち着かせることが必要でそれを助けてくれる人を選択しています。
もし、『友達が良いよと言ったから良いんだろう』というような、自分以外の誰かの基準が判断基準になっているのならば、真の自分自身を見い出すことが必要になります。
それでも、『コンサルテーションを受けてみよう』と思えるのならば、そのチャンスがやってきているのでしょう。
そして、コンサルタント・セラピストにとっては、クライエントと共鳴しているといってもクライエントの直面している困難と同じ質を持っているとか、状態や経験が過去にあったということではなく、クライエントと関わるなかでコンサルタント・セラピスト自身が何かに氣がつき、成長する機会となり、何らかの必要性があるということで共鳴しています。
ですから、関わってはいますが、氣がつくことはそれぞれ違うことになります。
そして、自分で自分を癒すこともできますが、人に癒されることも事実です。
クライエントが自分を取り戻して元氣になっていく姿を拝見することで、コンサルタントやセラピストは癒されます。
クライエントにとっては、ありのままを受け入れ、自分のことを解ってくれる人がいるということが、信頼関係と安心感を得ることに繋がり、自分を癒すときの力になります。
この関係性が保てる状態ならば健全でしょう。
最終的にはクライエントが自分を取り戻し、精神的に自立していく関係性です。
あなたがコンサルタント・セラピストを選ぶとき、あなたの惹かれる感覚を大事にしてみましょう。そして、信頼関係が成り立ち安心感を得ることが出来るかどうかを確認してみることも大事になります。
あなたがあなた自身を取り戻したとき、それはあなただけの喜びだけでなく、コンサルタント・セラピストの喜びでもあります。