お互いが心地よい関係でいるために大事なこと

誰かのことが気になって心配する時、相手のことを想ってというよりも、自分の心配や不安を解消したくて相手を気遣ったりすることがあります。

また、ボランティアをするにしても、本当に相手のことを想って、自分が出来ることがあるなら・・・というより、自分が人の役に立ちたいからという自分の満足を得るために行動していることもあります。

勿論、行動することで実際に助かっている方もいらっしゃるので、何も行動しないよりはよいのです。

ただし、災害時などの場合によっては災害発生時の混乱の中では、遠方から安否確認をすぐにしたり、現場が混乱して落ち着かない状況で準備もできていないのに災害ボランティアに赴くなど自分の欲求を満たすだけの善意の押しつけは問題にもなっていますので、何もしないことを選択することが必要なこともあります。

そうして、一般的には助けてもらった人は助けてくれた人に対して御礼として「ありがとう」という言葉をかけるでしょう。でも、この感謝の行為は、本来は一方通行ではないのです。

自分が人の役に立ちたいと思って、役に立てることを受け入れてくれたことに対しての感謝の「ありがとう」があります。

心配して連絡をしたとき、混乱していたり大変な状況の中で返事を返してくれたことで、自分自身が安心することができたのならば、対応してくれたことに対しての感謝の「ありがとう」があります。

また、何かプレゼントを贈ったとき、受け取った側は「ありがとう」ということは普通でしょうが、送った側も相手が受け取ってくださったことに対して「ありがとう」の感謝の気持が発生します。

差し出すだけでなく、受け取る人がいるお蔭で成立することで、片方だけが感謝するのではなく、お互いに感謝することができるのです。

そして、差し出す方は良かれと思ったことでも、受け取る相手にとっては負担になることもあります。

ですから、差し出す側も自己満足のためだけでなく、それを受け取る人の事を配慮することが必要になります。

何にしても提供する側から何かを受け取ると、受け取る側は借りを作ったように感じてお返しをしたくなります。

もしくは、お返しをしなければならないとも感じます。

氣心が知れていて、頻繁に様々な形で協力したりお裾分けなどが行われている関係性においては、すぐにお返しをしなければとはなりませんが、それでも、いただくことばかりが続くことがあると、やはり、お返しをしていないと気になります。

 

差し出す人と受け取る人がいることで成立するやり取りは、どちらか片方だけに感謝の気持が発生するのではなく、お互いに感謝の気持が発生するように、差し出す側になるときは謙虚でいることを意識することが大切になります。