今日、参拝した鹿児島神宮で引いたおみくじには、「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。」と書かれていました。
まさに今、関わっていることとリンクしていて、人が集まった時の同じ方向を向いているときのエネルギーの大きさと強さを感じているところで、ぴったりのメッセージでした。
これは、孟子の言葉で、「天の与える好機も土地の条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和には及ばない」と言う意味になります。
もっと分かりやすくすると、「何かを達成しようとする時、天の時を得ていても、地の利がなければ成就出来ない。また、たとえ地の利を得たとしても、人の和がなければ成就出来ない」と言う意味です。
・ 天の時=タイミング
・ 地の利=おかれた環境
・ 人の和=人の団結力
孟子は、天の時 < 地の利 < 人の和が大切であると言っています。
この言葉は、島津斉彬も好んだ言葉で、西郷隆盛にもこの意思は引き継がれたようです。
島津斉彬も西郷隆盛もとても人望がありましたので体現なさっていたのですね。
人の和とは、お互いを大切にして協力しあう関係性のことです。
1人の力は小さくでも、多くの人が団結することで大きなエネルギーを生み出します。
どの要素も大切ですが、1人ではやはり限界があり、協力しあい支え合うことで1人では成し遂げられないことが成し遂げられるようになります。
また、最終的に人は “人” に惹かれて、そのお店を利用したり、何かを決定したりする時の基準になります。 その人の質に惹かれるということです。その人の魅力・人徳ですね。
例えば、お氣に入りの製品を販売するショップがあっても、そのショップの店員さんがついて回り頻繁に話しかけてきてゆっくり製品を見ることが出来なかったり、対応が雑で嫌な感じを受けたりした場合は、『製品は良いのだけれど、あのショップにはいく氣がしないのよねぇ』となり、足が遠のき、他のショップを探すことになります。
自然と人が離れて行ってしまうのです。
個人レベルでもこのようなことが起こっていますから、会社や何かのリーダーとなると、さらにその傾向ははっきり表れます。
社長が変わった途端に、社員が離れて(辞めて)しまい会社の状態が思わしくなくなった例は、よく耳にします。「先代の社長だったからついてきたし、支えたい、会社を一緒に盛り上げたいと思ったけれど、今はそう思えない・・・」と言うことです。(実話)
ここでも、人が離れていくという結果になります。
何れにしても、やはりその人の持つ質・魅力が人を引き付けることになり、そして、そこに集まった人々がお互いを思いやり尊重して、協力し支え合うことは、その人がまずは、人に対して思いやりを持って尊重して関わることを実践することから始まります。
そして、共鳴の法則に従って、その持つ質・エネルギーの波長により惹かれた人がさらに集まり、全体に伝わり広がっていきます。
天の時、地の利は、自分の力では直接どうすることもできない部分が大きいですが、人の和は、自分自身の在り方で創っていくことができるものです。
傲り高ぶらず、魂のレベルでは平等ですからお互いを尊重し関わり、多くを学び合い支え合える関係性を築くことが、あなたの自己実現をしていくとき、あなたの使命を果たすときに助けになることでしょう。