昨日は、『することをどのようにするのか』ということ関して意図するということについて少し触れましたが、それには3つのレベルがあります。
一つ目は、顕在意識によるものです。
意図して行動することで、実際に相手に喜んでもらうことや、誰かの助けになって、人から感謝されるようなことです。
意識的に、実際に関わる人に対して思いやりや優しさをもたらすことや、意識的に相手が困っているときに助けたりすることですから、例えば、道に迷って困っている人に声をかけられて道案内をすることなどです。
また、仕事が忙しい人のサポートをすることも当てはまります。
自分がしたことで、相手からお礼を言ってもらえることは、顕在意識レベルでの意図になります。
二つ目は、潜在意識レベルでの意図になります。
これは、自分が意図して行ったとしても、人知れず伝わるもので、陰徳と言われているようなことになります。
これは、相手に潜在意識のレベルで伝わっていきます。
相手からは、直接感謝されることはなく、また、感謝もされないかもしれません。
そして、人の目にみえないで伝わるものです。
まったく見返りがないけれども、相手の潜在意識に確実にそれは伝わっています。
例えは、人の幸せを祈ること(神社などの場所にとらわれず)。
あなたが幸せな状態でいることもそうです。潜在意識レベルで相手に暖かく、幸せで、心地よく軽い感覚が伝わります。
あなたがトイレを使った後、次の誰かが使う時に気持ちよく使えるように綺麗にしてから出るということもそうです。
これは、敏感な人であれば、「スッキリしている」とか「きれいだなぁ」「気持ちよい空間」などとかんじるでしょうし、そうでなくても、何となく違いを感じることができるでしょう。
このように、あなたが行動したことが、不特定な誰かに見えないレベルで影響を及ぼしているもので、見返りを求めていないものです。
三つ目は、例えば過去世があるとすると、過去世でのカルマなどに働きかけをしてそれをクリアすることが出来るようなことは、あなたの親族やご先祖様、人類全体に何らかの影響をあたえることになります。このレベルでの意図は、それがどのように影響を及ぼすのかは、私たちはその場やその時には知ることは出来ないことが多いでしょう。
そして、このときの意図は、「私は大いなる意思に従います」というものです。
大いなる意思というのは、私たちが生まれるときに約束してきたと言われている使命や役目を果たすことが出来るように自分の人生を受入れ責任をもって生きるということになります。
これは偉人と呼ばれるように、後世に名前が残るような働きをすることもありますが、だからと言って、何か大きなことを成すということではなく、ただ目の前の小さなことに取り組んで言った結果なのです。
このように、意図することで影響を与えるレベルがことなりますが、私たちが行う小さな目の前のことに意図をもって、どのように自分の持っている質をもたらすかということが大きな違いを創ることになります。
あなたの行為が、あなたの知らない人や思わぬ人にも影響を与えることを覚えておくことは、あなたの自分軸がブレてしまうことを防いでもくれます。